だが、本当に個人に任せる事が正しいのだろうか?結局アメリカでは人種による差別を禁止し、個人の自由意志に任せた結果、白人が住む地域と黒人が住む地域がハッキリ分かれてしまっている。シンガポール政府は強制的に共存させて政治的対立が起こらないようにしているのだがむしろこのほうが差別防止のためにはいいかもしれない。

なんにせよ、個人の自由意志に任せるからこそ社会が不幸になることもあるし、だからと言って何でも政府が決めるのが人権侵害というのは間違いではないし、結局どちらが正しいという問題ではなく戦略の問題であろう。ただ、とにかく間逆であるのが面白い。

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というわけで、日本ともアメリカとも全然違う、とってもユニークな国なので色々な意味で非常に刺激を受けた。やっぱり現地に直接出向いてみないと本当の国の姿は見えないね。もっといろんな国で仕事をしないと、成長速度が鈍るばかりだなあ、と痛感した出張でした。

ちなみに、最近若い人がよくシンガポールに脱出するのもうなずける。シリコンバレーに匹敵する国際性で、日本食やアジア食もおいしい。英語も通じるし。別にどこの国でもよくて、手軽に国外脱出したいなら、たぶんシンガポールが楽だと思います。(最近は昔ほどは楽ではないみたいですが、それでもアメリカよりはずっと楽だと思います。)