スタートアップ協業2

近年のシリコンバレーでは、IntelCiscoGoogleなどがシリコンバレーのスタートアップと協業、場合によってはCVCを使って吸収し、さまざまな新しい製品やサービスを生んでいる。
日本でうまく行くのはこういうモデルだと思う。

ただ、大企業がやるのを待っているだけでは何もおこらない。
例えば、アメリカのベンチャーキャピタルは、起業家の卵に金を出し、育て、関係構築をやってあげて、一人前にし、場合によっては大企業とのコラボの面倒も見る、という全てをやってくれる。
こういう仕組みが、日本には未だ無い。

無いわけではないがまだまだ規模が小さいんだろうなあ

かといって、アメリカのようなベンチャーキャピタルを作る必要は無いと考えている。
既にあるパーツを上手く組み合わせ、足りないところを補って仕組みを作る、というやり方が合っているんじゃないか、と思う。

イノベーションのシーズは大学やベンチャーから得る。ただし日本だけじゃなくてシリコンバレーベンチャーとも積極的に協業。
ベンチャーキャピタルや投資家ではなく、最終的にイノベーションを製品化したい製造業が、金を出す。
ベンチャーキャピタルではなく、商社のような企業が、投資家や専門家を橋渡しする役割を担う。

これなら、今の日本のシステムを大きく変革せず、今のシステムの良いところを促進し、パズルのように組み合わせるだけで、イノベーションを産むポンプのような仕組みができる、と思っている。

資金元が製造業で媒体が商社という発想。
でも今の製造業でベンチャーに金を出せる起業は少ないだろうなあ。
昔は資金元も仲介業も多くは銀行の役割だったんだろう。
今はその担い手はVC、PE、大企業(コーポレートアントレプレナー)など多様化してきている。
インテルやシスコ、グーグルの成功例ってどんなものだろう?