2. 面接時は相手のエネルギーレベルを上げることだけを考える

私は、実は面接は得意だ。
百戦百勝、とは言わないけど、今までの人生でほとんどの面接と呼ばれるものは突破してきた。
何を常に気をつけているか、というと、面接の前と後で、相手のエネルギーのレベルが上がるように話を持っていき、それだけを注意して進める。

エネルギーレベル、ってあいまいな言い方だけど、相手のExcitement、わくわく度といったところか。
相手が自分に興味を持ち、この人と会って良かったと思って、わくわくするように持っていくこと。

どうやるか、というと、まず相手の気持ちになって考える、ということだ。
最初の10分間は、相手が自分の何を知りたいのか、自分が話している内容が相手にささってるかどうか、を相手の反応を見ながら、判断するのに使う。

そして、相手の反応に合わせて、自分の話す内容を変えるのだ。
相手が少しでも、目が輝いてきたり、顔を紅潮させたりするポイントがあれば、何が受けたのかを考えながら、その部分を詳しく説明する。
似たような話で、相手が知りたそうな話を、自分の過去事例の引き出しから持ってくる。

話す内容だけでなく、声のボリュームとか、話すスピードとか、こちらがどれだけ興奮して話すか、というのも相手に合わせて変える。
相手が静かに話すタイプなら、静かに、でも相手の興奮するポイントを逃さず、ゆっくりと話を盛り上げていく。
相手が興奮して盛り上がるタイプなら、同じように合わせて盛り上がればよい

相手の反応を聞く。
「どう思います?」「こういう話もあるんですが、聞きたいですか?」と聞いてみる。
相手が知りたければ、「Tell me more about it」といわれるから、もっと話す。
知りたくなさそうなら、相手の質問に身をゆだねる。

「私はこういう人間だから、こういうことを主張したいです」というのは一切忘れ、
100%相手の知りたいことに答え、相手のエネルギーレベルが上がってくることだけを目的に話すのだ。

もちろん相性もあるので、100%うまくいくとは限らない。
ただ、「自分の主張したいことを忘れて、相手にあわせる」を面接の場で実行している人は意外と少ないんじゃないか。

コメント欄もすごくいいことが書いてある。