もう一つは前のエントリに書いたように、将来自分が達成したいことに比べると、根本的に今の自分を変えないといけない、「破壊的」自己革新。
私の場合は「個人の才覚と瞬発力に頼らない自分になる」だったが、
逆に「人に頼らず、個人の力で人を引っ張っていけるようにする個人力をつける」でも、
本人がIt's high time to change...(もう変わんなきゃ潮時でしょ)と思うものなら何でもいいと思う。

まあ、せっかく仕事から離れて、2000万円以上の機会費用を払うことを考えると、
じっくり内省し、将来を考える時間があるし、人間関係でも時間の使い方でも色んな実験が出来るので、
破壊的に自分を変える目標を含めるのが理想的だと思う。



確実に何かを得られるように、両立可能な目標は複数持っているほうが良いと思う。

で、2年間という限られた時間を、何を優先させて、どのくらいの時間を使うか、考える。
言ってみれば「目標のポートフォリオ」を組むわけだ。

またMBAに来てから、色んなリソースがあることを知ると思うので、それに応じて、
自分の目標のポートフォリオも少しずつ更新していくのが良いと思う。


得られるリソースによって、達成目標も少し変わることもあると思う。
上の目標は今でも変わらないが、このブログが有名になって、皆様にいただけるフィードバックから
(ネガティブなのも含めて)学ぶことが増え、
「日本語での発信の仕方を学ぶ」というのも、今の私の目標の一つに加わり、時間配分もかわっていった。

逆に「旅行」は、今後もいつでも出来るんだからいいや、と思えるようになり、最近はずっと旅行にも行ってない。



どこのMBAでも最初に習うと思うが、人は「Uncomfortable Zone」に置かれたとき飛躍的に成長する。
勉強が好きな人は、大してつらくもなく勉強を続けることで「持続的な成長」はある程度可能だろう。
しかし、上に書いた「破壊的な自己革新」が起こって大きく成長するのは、「つらい」と思うときなのだ。



持続的な成長でも、短期間に大きく成長しようとしたら、「Uncomfortable zone」に突入するのは必須だ。
例えば私は英語での発言になれるため、「授業では必ず1時間1回は発言する」というのも課した。
クラスの状況に応じて、達成しないときもあったけど、どんなに予習が間に合ってないときでも、
必ず何か意味のあることが言えるよう、頭をフル回転させて考えた。
楽はしないように心がけた。



こんなのもある。私の会社の先輩には
「毎週末、必ず同じMBAの学生が集まるバーに行き、ネイティブの学生に5人以上話しかけて、
1時間以上会話を持たせる、を目標に1年間やる」という目標を立てて実践した人がいた。

実際にやってみると分かるが、これは結構きつい。
無視こそされないが、英語のせいで話が進まず、
相手が飲み物を取りに行ってしまう(そして自分から去る)、ということも多々あり、心がめげそうになる。
しかし、その彼はこれを自分に課して、その2年間で相当流暢に英語がしゃべれるようになった