シックスアパートの宮川さんの話

オープンソース化は宮川氏にとって,もっと重要な意味を持つ。根底にあるのは,プログラマという職業の価値を向上させたいという思いだ。

 「自分が書いたコードが財産になっている感じがしない」---。プログラマたちの仕事の成果は,外からは見えづらい。ましてや,受託開発案件などでは,外から見えづらいことに加え,成果物さえ自分たちのものではなくなってしまう。

 「人間には,自分の作ったものを見て評価してもらいたいという基本的な欲求が備わっている。音楽家などはそれが分かりやすい。しかし,オープンソースなら,同じ人間のプログラマにおける欲求やエゴであっても,適えられると考えるようになってきた」


現在Six Apartで,OpenIDの開発者とともに働き,Mobile link DiscoveryやOpen Media Profile for Open SearchといったAPIを開発した。「日本で仕様を追いかけるだけでなく,コントリビュートするほうに回って欲しい。日本の技術者はそれだけの力がある」。宮川氏はそう呼びかける。

 「大企業には一緒にオープン化の流れを促進してもらいたいし,個人や中小企業にはその環境を生かして新しいアプリケーションを次々と開発してもらいたい。重要なことは,今置かれている状況にとらわれないこと。コードはあなた自身を変える。それはチャンスだし,それが力だ」

天才ハッカーと言われる宮川さんのメッセージ。どこかにこの講演の動画ないだろうか・・