コンテンツプラットフォーム

日本以外の国の携帯コンテンツ市場はどうだろう?結論からいうとほとんど成立していない。これは海外の携帯キャリアが日本ほど強くなく、早々にデータ通信の定額化にふみきってしまって、コンテンツの普及がARPUの向上につながらなかったことも一因だろうが、コンテンツ企業への利益配分を小さく設定しすぎたことが原因だ。個別課金が中心でプラットホーム側が売上の半分とかをもっていく構造では、コンテンツ企業が儲かる構造はつくれなかった。

いま、米国ではベンチャー企業への投資が非常に厳しくなっている状況だが、iPhoneアプリつくる会社というのは比較的お金を集めやすいそうだ。何年も前だが、似たようなことが携帯コンテンツ会社でおこっていたことを思い出す。現在、世界的に見ても携帯コンテンツ会社できちんと残っている企業は、日本以外ではほとんどない。

なんか、まだまだ書きたいことがいっぱいあるが、長くなりすぎたのでここでいったん終わる。

まとめると、ぼくはコンテンツプラットホームが成功するためには、プラットホームホルダー自身が、コンテンツビジネスに関わっていないと、コンテンツ価格を下げる方向に誘導する圧力がはたらくのでビジネスが成立しにくいということだ。その点、ゲーム業界がつくったコンテンツプラットホームであるXBOX360wiiバーチャルコンソールの価格が高いこととは、いい比較になる。つうかつくづくiモードは奇跡的な出来事であったと思う。